被災経験のある阪神間各都市の熊本地震の対応をまとめてみる

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(4月23日更新しました)

阪神大震災が直撃した阪神間の自治体は、熊本地震に関連してそれぞれHP上で支援の在り方や考え方を発表しています。自分も95年に被災したクチですが、地元の者として、まとめてみました。情報は4月18日夜時点のものです。更新しました。

 

尼崎市

平成28年熊本地震への対応について 尼崎市公式ホームページ

義援金受付 救援物資受付 その他
関係団体の紹介 無し 防災冊子の掲載

緊急消防援助隊の派遣について記載があるほか、地震発生からの対応の概要がまとめられています。また、市民へ防災冊子のPDFを掲載することで自分が被災した時の対策をとるよう促しています。

西宮市

平成28年熊本地震への対応について(第4報) | 『平成28年熊本地震』への対応 | 防災 | くらしの情報 | 西宮市ホームページ

義援金受付 救援物資受付 その他

有り(募金箱設置)

無し 市営住宅の提供

緊急消防援助隊の派遣について、また熊本県赤十字義援金・募金についての情報がまとめられています。義援金を市でも集めていることに情報更新されたほか、被災者への住宅提供を行うようです。

 

芦屋市

芦屋市/平成28年熊本地震について

義援金受付 救援物資受付 その他
有り(募金箱設置) 一旦終了 -

芦屋市は当初3ページ立てで広報していましたが、集約ページができました。

市役所に義援金の募金箱を設置している他、支援物資受付の実施が特徴的です。23日の12時で一旦受付を終了し、送付のための仕分けを実施するようです。

 

神戸市

http://www.city.kobe.lg.jp/safety/emergency/other/h28kumamoto.html

義援金受付 救援物資受付 その他
有り(募金箱設置)

無し

(備蓄物資の発送済み)

  • 市営住宅の提供
  • 支援用の湾港使用料の減免
  • 見舞金の寄贈

トラックで支援物資を発送したようです。ノエビアスタジアムからとのことで、備蓄してあった救援物資でしょうか。適切に必要な人に届くことを願いたいですね。

日時 平成28年4月17日

支援物資一覧

 ・毛布 4,250枚
 ・飲料水 20,000本
 ・アルファ化米 10,000食
 ・クラッカー 10,000食
 ・缶詰(ツナ) 20,000食
 ・粉ミルク 800袋
 ・粉ミルク発熱キット 400個(上記粉ミルクを調理可能な量となります)
 ・生理用品 32,000枚
 ・紙おむつ(こども用) 12,000枚(4サイズ・それぞれ3,000枚)
 ・紙おむつ(大人用)  2,600枚(2サイズ・それぞれ1,300枚)

 ※トラック合計8便で搬送を実施。 

また支援物資輸送等で神戸港の使用料の特別減免が得られるそうです。(一般市民は関係しませんが、大規模輸送に船は有効でしょうし、確かなサポートになるのではないでしょうか)

そして、熊本市見舞金100万円が寄贈されました。

三田市

三田市/熊本地震への対応について(随時更新)

義援金受付 救援物資受付 その他
有り(募金箱設置) 無し -

まとめページができました。日本赤十字社義援金に加え、市内に募金箱設置のうえ、独自に受付も開始したようです。物品寄付の受付はしていない模様。 

また、市内の学校の修学旅行について、長崎方面への実施のとりやめの報告も記載されています。

 

川西市

平成28年熊本地震への対応について|川西市

義援金受付 救援物資受付 その他
有り(募金箱設置) 無し -

市長のメッセージのほか、緊急消防援助隊の派遣についての記載がありました。

 

宝塚市

平成28年(2016年)熊本地震への宝塚市の支援|宝塚市公式ホームページ

義援金受付 救援物資受付 その他
有り(募金箱設置) 無し -

市立病院のDMAT(災害医療チーム)隊員が派遣されたようです。

支援物資は小口提供を控えるよう記されています。

募金活動は市内イベントでも実施される旨記載されています。

 

伊丹市

平成28年熊本地震への伊丹市の対応について/伊丹市ホームページ

義援金受付 救援物資受付 その他
有り(募金箱設置) 無し -

市長のメッセージのほか、緊急消防援助隊の派遣についての記載がありました。

伊丹市立笹原中学校の生徒会発信の募金活動についても触れられています。

 

がんばれ緊急消防援助隊

各市の消防隊員が団結し、「緊急消防援助隊兵庫県大隊」として熊本へ向かったそうです。個人的には、人的支援は統率の取れた集団によるものが一番効果的で、多くの助けになると信じています。

www.mbs.jp

 

支援物資への考え方について

都市の大小や備蓄の有無といった差はあれど、様々な形で熊本への支援のスタンスを示しています。

「支援物資送付してる神戸市スゴい!」「市民から救援物資募ってる芦屋市スゴい!」と考えがちですが、一方で冷静に小口の支援物資の処理の難しさを示している宝塚市伊丹市の姿勢も見逃せません。以下は該当ページの引用です。

・宝塚市

平成28年(2016年)熊本地震被災地である熊本県では、支援物資について同じ種類で大量の物資を必要としていることから、被災地では大口の支援物資を受け入れている状況です。個人からの小口の支援物資のご提供はご遠慮いただきますようお願い申し上げます。 

・伊丹市

 

現在、熊本県では、余震が続いていること、交通渋滞等の事情を考慮し、ほとんどの宅配事業者が熊本県内への配送の受付を中止している状況となっていることから、現在、市民の皆様からの物資支援の取りまとめは行っておりません。今後、被災地のニーズにそった物資支援がある場合は、当ホームページにてお知らせいたします。

 

実際に熊本県では道路事情が最悪のうえに広域防災活動拠点が使用不能の事態をうけ、想定外の事態のなか必死で支援物資の受け入れ態勢を整えているようです。

www3.nhk.or.jp

支援したい気持ちが負担にならないよう、個人や自治体としても配慮が必要な時期かもしれません。

 

まとめ

何にせよ非常事態ですので、各自治体のスタンスの良し悪しはわかりません。しかし、震災経験のある町に住んでいる人々の思いや願いはとても大きいハズ。是非とも効果的な形での支援態勢の構築、できれば地域で連携したまとまった規模のものを期待したいですね。