【ブレードランナー2049感想】バーチャル彼女が欲しくなる映画でした
見てきましたブレードランナー2049。見る前からワクワクしてましたが、予想通りの面白さと難解さ!そんな感想を思うまま書きなぐります。若干ネタバレあり。
いやぁバーチャル彼女がかわいすぎる!ライアンゴズリング扮するブレードランナー・Kの活躍や初代同様の雨のネオン街も素晴らしかった!そしてバーチャル彼女が可愛すぎるぞ、いいなぁK!欲しいなぁバーチャル彼女。
生理的に嫌な表現が素晴らしい
漫画「殺し屋1」なんかは痛さが伝わるように書いたと作者が言ってたらしいですが、本作もそんな感じなんでしょうか。
見てて嫌悪感や痛みを想像させるようなシーンがけっこうあり、私はブレードランナー2049の世界に引き込まれてしまいました。
孤児が不法労働に従事させられる場面や敵役レプリカントが尋問時に割れたガラスごと相手の手をぎゅーっと握ったり、嗚呼イヤだイヤだ。
特にCMでも使われてる「袋からズルっと落ちてくる試作品レプリカント」が社長に処分されるシーンはうえぇ、となること必至。人類救済のヒーローたる社長のクレイジーさが垣間見れます。
でも、そんな奴ら、そんな世界で人々はどう生きていくのかを見せるためには、これらは大事なシーンのように思います。
レプリカントと人間の違いとは
人造人間たるレプリカント。所有者の命令は絶対(前日譚で自死せよという命令も遵守してます)で、スキナー(人間もどき)と呼ばれて厳しい差別に晒されてる彼らですが、完全にロボット同様に扱われているわけでなく、人間的扱いを受けている面も見られます。
彼らに刷り込まれる記憶がリアリティーあるものとなるよう優しさを持つデザイナーがいたり、主人公のKはバーチャル彼女に心救われます。
Kの葛藤なんかはまさしく人間ですし、敵役の美女レプリカント、ラブも苛立つ様子は人間そのもの。
自分が2049年のロサンゼルスにいたとして、パッと見で人間かレプリカントかを見抜くのは難しいでしょうね。
だからこそ蜂起を企むレプリカントが絶えないわけで。
話がスッキリしないのがまた良い
物語の後半、Kは生き残るため、そして人を生かすために行動します。
大ボスがラスト10分で爆殺されるようなハリウッド的勧善懲悪はないですし、今後の物語がどうなるかわからないラストシーンの映画ですが、そういう含みのある仕上がりがまた良いですね。
ライアン・ゴズリングはララランドでもスッキリしない話やってたし、そういう俳優さんなんでしょうか。
にしてもバーチャル彼女が健気すぎる
この映画の一番の見どころはバーチャル彼女・ジョイですよアナ・デ・アルマスさんが演じています。超かわいい。
Hi London! Loving talking to you about our movie! xx pic.twitter.com/vsNJbykdMU
— Ana de Armas (@Ana_d_Armas) 2017年9月21日
彼女はがそれはもう献身的にKを支えてくれるんですよ。プログラムで構成されたホログラムの彼女が唯一の味方だったのではないでしょうか。きっとKは彼女から優しさを学び、愛を知ったのでしょう。
大体この手のキャラは敵側のスパイだったりするんだろと思いましたが、最後までKの幸せを願い続ける健気な姿にもう惚れ込みましたよ。
何より彼女も、「私も実体があればいいのに」とバーチャル彼女である自身のアイデンティティに葛藤を抱えているのがまたよいですね。
まとめ
SFファンにはやっぱり見て欲しいブレードランナー2049ですが、
そうでない方もとにかくバーチャル彼女にご注目あれ!
世の中の男性が求めてる献身的に自分を愛する女の子がここにあります。すげえぞウォレス社!どこで買えるんですか彼女は!
今週のお題「芸術の秋」