三宮「山笠」、さまよいの果てに
三宮の山笠ってラーメン屋をご存知ですか?阪急三宮駅西口でてすぐにあった立ち食いのラーメン屋なんですが、最近移転したみたいです。
時代の移り変わりを感じてちょっぴり寂しくなった夜でした。
吉野屋コピペの如き殺伐さが好きだった
最近は見なくなりましたね、吉野家コピペ。
私が一番印象深いのはあれぐらい殺伐とした空間だった頃の山笠です。
メニューはラーメンとチャーシュー麺とたまごとアルコール類のみ、謎の中国人スタッフがオーダーから10秒ちょいで提供してくれる店、それが山笠。
老若男女貴賎問わずあらゆる人種が利用していました。酔っ払い、薄汚いおっさん、ギャルとあらゆる人種がゴッタ煮状態で立ち食いしていくカオスな空間。洗練されたオシャレ都市、神戸にはあるまじき光景が広がる…そんな山笠が好きだった。
センタープラザ地下街への移転で毒気のないお店に
久々に行ってみたくなり向かうと、なんと磯丸水産になってるじゃないですか。
移転先はセンタープラザの地下食堂街とのこと。
なんやこれ!かむくらオマージュな看板にオシャレなカフェ風の作り、メニューも豊富になってるし。2017年の6月1日からここでやってるそうです。
とりあえずラーメンを注文。おいしいんだけど、なんだか普通。チャーシューも以前の焼豚っぽかったものから変わっちゃったなぁ。
イノベーションは必ずしも喜ばしいものではない
あの立地、あの殺伐さ、あの味が懐かしい身としては、いまの山笠はなんだかなぁ…と感じてしまいます。
そういや駅前にあった時も二階を借り出したり馬刺しを出したりと迷走のキザシがあったなぁ。
飲食店を含むお店や商売は絶えずイノベーションが求められるものです。お客のニーズが変わるしコストも変わるので、いつまでも同じポジションにい続けられないでしょう。
ですが、望まない形に変化していくお店を見ると、ファンとしてはちょっぴり悲しくなることもあります。居抜きっぽいけどこんなおしゃれランプは似合わないんだよなぁ。
まとめ
長く愛していたお店のイメージチェンジ、山笠の例は私には残念なものとなりました。
そりゃ汚くてオシャレさのカケラもなかったけど、あの味とあの雰囲気が懐かしいなぁ…