【最後のジェダイ感想】ルークに「前作主人公の最高の立ち周り」を見た
見てきましたスターウォーズエピソード8・最後のジェダイ。
色々語りたいことはありますが、ルークの立ち回りが最高でした。
ゲームやアニメでよく議論になる「前作主人公」という難しい属性を見事に乗りこなし、存在感を示しつつ本筋は後進に譲るという立ち回りを見事演じきった!
この一点についてだけでも見るべき映画としてオススメできますね!
みんな葛藤を抱えている中、輝く男・DJ
エピソード8は葛藤を抱えた者たちの話です。
レイは自分の出自や覚醒した力について、
レンは父親殺しをはじめとした行いやこれからの生き方について、
ポーはパイロットとリーダーに求められる資質の違いについて
新キャラ・ローズは出自にも繋がる虐げられた人々を救えないことについて
それぞれ葛藤を抱えています。
敵味方いずれも絶対的信念を持った者がいない、そんな時代を反映してるんでしょうか?
「結局どうすんのよ?」的なスカッといかない部分はありますが、私はアリだと思いました。
そんな中、唯一新キャラのおじさん、DJだけは自身のブレないポリシーを貫いていて、なんだかカッコよかったなぁ。
ちょっとズルい、ちょっとワルい近所のおじさんって感じ。
再登場するかは微妙だけど、この人の話をもっと見たい。
最終決戦地の風景がかっこよすぎる。
忘れ去られた鉱業惑星・クレイトにて反乱軍とファーストオーダーが対峙しますが、ここの風景が最高です。
赤い大地を白い塩が覆っている惑星なので、スピーダーの軌跡や砲撃跡が赤く染まっていきます。
白と赤のコントラストが演出する最終決戦は最高にテンションが上がりました!
そしてこの最高の舞台で存在感を示すのが、ルークなのです。
ベストな「前作主人公」ルークの立ち回りに拍手を!
もっとも私が主張したいところがルーク・スカイウォーカーの立ち回りの素晴らしさです。
続編モノをダメにするのが前作主人公の存在。うっかり今作主人公より目立っちゃうと世代交代失敗だし、あんまり落ちぶれていても前作ファンを納得させられない。
そんな中でルークは最高の見せ場と退場をしたんじゃないでしょうか。
これもまた素晴らしい前作主人公である、ジョジョ第4部における承太郎を超えたと言っていいでしょう。
エピソード7・8のヴィラン、カイロ・レンは圧倒的なフォースを秘めた男。
その暗黒の素質を一度は恐れたルークではあったが、いざ戦うとハラを決めたあとは
ファーストオーダー軍団VS自分ひとりという無茶な戦いを無傷で切り抜けたばかりか、レンを手玉に取る圧倒的活躍を見せ、敵味方を釘付けにします。
このシーン、ルークのキャラだけでなく映像やセリフなど全てがクライマックスだと言えます。
ああ、ライアンジョンソンはここを作りたくて物語を構成したんだな、って感じ。
しかしながらこのあと彼は表舞台から静かに去って行きます。それがいい。
もしここでルークが君臨し続けたら、ディズニーのスターウォーズは失敗に終わったかもしれません(完結してないけど)。
素晴らしい形で新世代にバトンを渡したと言えるでしょう。
まとめ
ルークスカイウォーカー、スゴい男でしたね。
旧3部作での活躍をフイにせず、かつレイやフィンの今後の活躍を邪魔しないという難しいポジションを見事こなしてくれました。
ああ、何でも自分でやりたい系のボスも見習ってくれたらいいんだけどなぁ。
最後はグチになりましたが、やっぱりスターウォーズはいい映画、強くオススメいたします!
(関連)エキスポのIMAXでもう一度見ようかな!